2020/11/12 21:00
パジャマに限らず私たちの生活に最も馴染みのある素材と言えばコットン。
最近ではオーガニックコットンの商品も店頭で多く見かける機会が増え、肌への刺激が少ない素材としてコットンを選ぶ方も多いと思います。
もちろんコットンでもパジャマとして十分な機能を果たしていますが、シルクにはコットンを上回る性質がたくさんあります。
それではその違いに迫ってみましょう!
シルクは就寝中にかく汗を吸ってくれる吸湿性にとても優れており、その力はコットンの約1.5倍もあります。
一般的に健康な大人で約コップ1杯の汗をかくと言われているので、パジャマにおいて吸湿性はとても大事なポイントとなります。
さらにシルクは吸水した汗を逃す放湿性がコットンよりも速度が早く、汗をかいても嫌なムレ感が起こりにくくなっています。そのため汗の量が増える夏はサラっとした着心地が心地よく、また寝ている間に自然と体温調節をしてくれます。
シルクは蚕(カイコ)の繭から作られるタンパク質でできた天然繊維のため、植物性繊維の綿やリネンには見られないアミノ酸を多く含んでいます。その数はなんと18種類!
これがどのくらいすごいことなのかというと、人間の体を構成する成分の一つであるタンパク質は20種類のアミノ酸から成っています。シルクはその内の18種類が成分として含まれているということになるため、極めて肌に近い成分と言えます。
「第2の皮膚」とも呼ばれているのが納得できますね。
また抗菌作用もあると言われているため、敏感肌の人やアトピー体質の方にも使いやすい繊維です。
シルクに含まれるアミノ酸の成分に、保湿性を高めてくれる「セリシン」というものがあります。このセリシンが肌の水分量を保ち乾燥を防いでくれるので、肌の潤いを保ってくれます。
お肌がカサカサになりやすい冬場にこの保湿性がすごく嬉しいですよね!
さらに繊維に含まれている「フィブロイン」という成分が、美肌効果も高めてくれます。
この成分は角質をケアしてくれるためシルクは「天然の美容液」または「着る美容液」とも呼ばれています。
シルクにはなんとお肌の大敵であるUV(紫外線)をカットしてくれる効果があります!
就寝中に紫外線は関係ないのではないか?と思われるかもしれませんが、朝起きた時はどうでしょうか。
カーテンを開けてたっぷりと浴びる朝日にも紫外線は含まれています。
パジャマに紫外線対策は意外な盲点ですよね。
艶やで薄く軽さのある見た目からは想像しにくいかもしれませんが、実はシルクは保温性にも長けています。
いくつかの繊維が合わさって1本の繊維を作り上げているシルクは、繊維と繊維の間に隙間があります。その隙間に溜まった空気が熱を保持し、体を温めてくれます。
パジャマや肌掛けを何枚も重ねなくとも暖かさを保ってくれるので、その分体へかかる圧力も少なくなります。
夏はさらりと涼しく、冬は暖かく一年を通して使える優れものなのです!
冬なると起こりやすい静電気。衣類を着る時のあのバチバチッとした感触は嫌ですよね。
静電気は空気が乾燥した時に繊維が摩擦をすることで発生します。
シルクは前述の通り吸湿性と保湿性にに非常に優れているため、静電気の発生要因である乾燥を防いでくれます。
静電気はホコリを吸着してしまうので、なるべく寝具やパジャマは静電気を発生しにくい素材を選ぶことをおすすめします。
ここまでシルクが持つ特性を述べてきましたが、肌への刺激が少ない上に美肌効果まであるなんてまさに夢のような素材ですよね!しかしそんなに優れた性質を持ち合わせているシルクをわざわざパジャマに選ぶ必要があるのでしょうか?
答えは「YES」です。
パジャマも取り扱っている眠家だからこその答えと思うかもしれませんが、日中に着用する洋服とは異なり、パジャマは体への締め付けを少なくして自然と寝返りを打ちやすくしてくれます。
寝返りは血行促進や汗の乾きを早めてくれるので、眠りを深いところまで導き疲労回復にも効果があります。
シルクに限らず自然由来の天然繊維は人にとって、異物感がなく、脳へ与えるストレスが少ないといわれています。
その中でもシルクは極めて成分が皮膚に近く、またなめらかで気持ちの良い肌触りは脳にリラックス効果を与えてくれます。
これらに美肌効果も加わるとなれば、シルクをパジャマとして着ない理由がないくらい肌や体にとっていいことばかりです!
体温調節に優れているだけではなく、他の繊維にはめずらしい保湿性も兼ね備えているシルク。
高級なため自分にはまだ早いと決めつけてしまいがちですが、20代や30代といった若い年代からこそぜひ日常に取り入れたい素材です。
特にPRIV.SPOONS CLUBのルームウェアは、シルク特有のエレガントさを活かしつつ洗練されたシルエットのものが多いので、年齢を問わずチャレンジしやすいデザインとなっています。
年末も近づいてきて、今年の自分へのご褒美にいかがでしょうか?
大切な方へのクリスマスギフトにも、今年は特別な思いを込めて贈るのも喜ばれるでしょう。
睡眠環境をファッション感覚で見直して、この冬のお家時間をたっぷり楽しんでくださいね。