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2019/06/15 21:49



<眠家オンラインストア>では、今までどちらかといえば「ガワ」の部分とでもいいますか、生活を支える便利な道具たちをご紹介してきたわけですが、お店はれっきとした「寝具店」が本分のセレクトショップです。

革新的なベッド(布団も含めて便宜上こう呼びます)に出会ったおかげで、新しいカタチのセレクトショップを立ち上げようと決められたと言っても過言ではありません。


インタビューなどでも何度もお話してきたことがありますが、眠家の代表である村山は、過去にアパレル事業のスタッフをしていました。担当していたお店は素材や縫製やデザインなどの細部に力を注いだとても良い洋服を揃え、今も好きで着ています。

そして、家に帰ると「そこそこの寝具」で寝る。「良い洋服を着ているのに、家のものにはこだわらない」。そのことに矛盾を感じ始めました。

まだ若い時分、生活習慣そのものに関心が向かず、かっこよくおしゃれに、ということにばかり心血を注ぎ、ある種刹那的な生活ぶりだったわけですが、そうではいけないと気づきました。


しかしながら、ファッション感度が高くなった時に壁となるのは「機能面も見た目も両方満足できる寝具が見つかりにくい」ことでした。人は見る目がつけばつくほど良いものを選ぶ力がつきますが、選択肢は狭まっていきます。妥協もしたくありません。


本気で探し当てたのが、オーストリアに社を構える<リラックス>でした。





天然素材でできたベッドシステム


おそらく多くのベッドのどこかにおいて、化学繊維や合成樹脂などが使われていることと思いますし、それが悪いとは全く思っていません。たまたま見つけ、満足できたものが天然素材だったということかもしれません。

先日公開しました天然素材で作られた、調整できるベッドシステムは、<眠家>のベッド類の中でも代表格のひとつです。


ウッドフレームは<金澤屋>が、九州の家具工房にお願いして別注し作っていただいています。

日本人の身長に合わせたベッド高をセレクトし、専用の落とし込みフレームとして作り込んでいます。

その上にセットする3つのレイヤーが<リラックス>のもの。



画像は重なるイメージです。

一番下の支えとなる「ウッドスプリングマットレス」は、すのこ状に配置したブナの木を使い部分的に抜き差しすることで、身体の支え方を調整する仕組みです。両端と真ん中には分厚いラテックス(天然ゴム)を通してあり、これが緩衝材の役割を果たします。

木の板は軽く薄く、すぐに折れそうに見えますが、荷重が広く分散することで驚くほどタフになります(一枚の板に直接ピンポイントに負荷をかけるとバキッと折れる可能性もあります)。


真ん中のレイヤーになる「ラテックスマットレス」は、その名の通りラテックス=天然ゴムをふんだんに使ったもので、長く使っていても型崩れが起きません。カバーをかけてありますが、こちらはテンセル。木材パルプを原料としたもので、再生繊維とも呼ばれます。


そして一番上に来るのが「ウールベッドパッド」です。身体に一番近いここにはウールを持ってくるのがミソです。ウールの優れた吸湿性、発散性、抗菌性を活かしています。また、パッドはボックス型になっていますので、ラテックスマットレスまでをすっぽりと収めることができます。


これらの組み合わせが<眠家>の考える究極のベッドシステムのひとつです。





ベッドを消耗品ではなく、耐久財として考える


一般的なスプリングコイルのマットレスやエアクッション材を使ったマットレスなど、高い弾力性や柔軟性をうたったマットレスは数多く存在します。どれもがとてもクッション性の高いベッドだと思います。


例えばご自身のベッドのことを思い出してみてください。

「さあ寝よう」と思った時にギシギシと音を立てることはありませんか?しばらく使い続けたらクッション性がなくなったりしていませんか?

この世の中にあるほぼ全ての製品には「いつかダメになる」宿命があります。でも、選び方でその「いつか」を遠くすることはできます


天然素材のベッドシステムを選んだ理由の一つにそれがあります。

天然素材はメンテナンスをすれば耐用年数がとんでもなく高いからです。ヨーロッパの石造建築が今も残っていること、日本の東大寺のように木造で作りのしっかりした建物が残っていることを考えれば自然なことのように思えます。


では鉄筋コンクリートでできたマンションはどうでしょうか。トタンでできた小屋はどうでしょう。どちらも新品が最も頑丈で、そこからは劣化していき最後には壊すしかありません。コストは格段に安くなりましたが建築物として考えると「消耗品」と捉えることもできるでしょう。



寝具業界にも同じことが言えます。必ずしも価格と比例はしていませんが、感覚で言っても、30〜40歳代でベッドを選ぶことになる時、「これは70〜80歳まで使えるな」と思えるベッドとそうでないベッドの違いは分かるはずです。


5万円のベッドを10年使うのか、50万円のベッドを10年使うのか。

これは単純に年で割るという問題ではなく、その10年の質の問題です。上司がそれなりに仕事した10年と、一生懸命仕事した10年を同じ「仕事した」という面だけで評価しないように、その10年の質を寝具で変えてあげたい、というのがこのベッドシステムの提案です。


ベッドのお話は尽きることがありませんので、また少しずつしていくことにします。




ブランド Relax

アイテム 天然素材で作られた、調整できるベッドシステム

プライス ¥ 399,800+tax

サイズ  シングルサイズ

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